2017年4月22日(土)に御茶ノ水楽器センター2F イベント・スペースにて音楽業界大注目のギタリスト Rie a.k.a. Suzaku氏をお招きし、スペシャル・ギター・クリニックを開催しました。迫力の生演奏を通してRie a.k.a. Suzaku氏の音楽性と超絶テクニックを支えるJacksonギターをはじめとした機材群の魅力に迫りました。

当日はRie a.k.a. Suzaku氏本人が所有しているJacksonギターを4本展示させていただきました。デモ演奏ではRRVモデルをメインに、コリィ・ビューリュー・シグネイチャーの7弦モデルを使用したヘヴィな演奏も披露していただきました。RRVモデルにはご自身の演奏スタイルや求めるサウンドに応じたピックアップ交換やトレモロ・スプリングの変更など、Rie a.k.a. Suzaku氏の強いこだわりを感じるカスタムが施されているのが印象的でした。スルーネックやジャンボフレット、コンパウンド・ラジアスといったJacksonならではの特徴的なスペックが生むプレイ・アヴィリティ、サウンドと相まって実現した迫力の生演奏をダイジェストでご覧ください。

いかがでしたでしょうか。表現力豊かなメロディアスなフレーズからヘヴィかつ切れのある演奏、吸い込まれるような速弾きまで、Rie a.k.a. Suzaku氏の超絶技巧を支えるJacksonギターの魅力を存分に感じられる演奏です。80年代ハードロック、ヘヴィメタルの流行とともに一時代を築き、世界中のギタリストと音楽ファンの耳に愛され続けているJacksonギターは現代でも、その誇りと伝統を守り続けています。

もうひとつ、Rie a.k.a. Suzaku氏のサウンドに不可欠なのがアーニーボール弦です。定番のSlinkyシリーズはもちろん、最近ではM Steelシリーズを愛用されており、クリニックの際にも09-42ゲージのM-Steel Super Slinkyが張られていました。アーニーボールが世界初のコバルト素材を使用した弦であるCobalt Slinkyを発表したことで今ではギタリストの間でも馴染みのある素材となったコバルトですが、M Steelは巻き弦のコバルト含有率を60%まで高め、プレーン弦には特別仕様の高硬度スティールを採用するなど、様々な技術を用いて、よりパワフルで耐久性・強度に優れた弦になっています。Rie a.k.a. Suzaku氏いわく切れたことが無い*とのことで、その強度から生まれる抜群のチューニングの安定性とともに、かなり重宝されているようです。
*弦が切れないことを保証するものではございませんのでご注意ください。

足元にセッティングされたアーニーボールのヴォリューム・ペダルはRie a.k.a. Suzaku氏の演奏スタイルに不可欠な存在で、ヴォリューム・レベルでクリーン、クランチ、オーヴァードライヴの3つの音色をファジーにコントロールする絶妙な使い方で、その奥深さを披露していただきました。数あるヴォリューム・ペダルの中でもアーニーボールのヴォリューム・ペダルを愛用している理由としてRie a.k.a. Suzaku氏が語ったのは、その絶妙な固さの踏み心地でした。 踏みこむ際に適度に重みを感じることができるアーニーボールのヴォリューム・ペダルはプレイヤーの感覚を的確に表現するのにピッタリなアイテムです。Rie a.k.a. Suzaku氏の熟達したコントロールは、ヴォリューム・ペダルの可能性の広さを改めて感じさせてくれるものでした。また、チューニングの際のミュートとしても使用しており、『無駄な音を鳴らさない』というRie a.k.a. Suzaku氏の美学の実現にも一役かっているようです。

ヴォリューム・ペダルの横に配置されているのはデジテックのWhammy DTです。 Whammy DTはピッチ・シフターのスタンダードWhammyにドロップ・チューニング(DT)機能が搭載されたモデルです。 Rie a.k.a. Suzaku氏はレコーディング現場などでダウン・チューニングを求められた際にとても重宝されているようで、 特にフローティング・トレモロ機構を持つギターではチューニングに応じてトレモロのバランス調整をする必要があるので、 ギターの調整をせずにダウン・チューニング効果が得られるドロップ・チューニング機能の高い利便性が伝わってきました。
Whammyならではのトリッキーなサウンド効果についても言及され、「Whammyでないと再現できない」「このエフェクターを使用した曲を作りたい」という言葉が大変印象的で、改めてWhammyの偉大さを感じることができました。

ここまでクリニックの流れに沿ってRie a.k.a. Suzaku氏が普段愛用している機材群を見てきました。それぞれの素晴らしい特徴を踏まえて、もう一度Rie a.k.a. Suzaku氏の演奏をダイジェストでご覧ください。

クリニック終盤では日々の練習についての注意点についてRie a.k.a. Suzaku氏自ら語る場面がございました。
テンポを落としてメトロノームを使う
ミュートを意識する
ピッキング時の振り幅を大きく取る
「ステージでは華やかですけど練習はすごく地味なんです。でも、それが好きなんです。」と笑顔で語る姿がとても印象的でした。Rie a.k.a. Suzaku氏の演奏の秘密を機材面、そしてこのような本人の言葉で知ることができたのは本当にクリニックならではの醍醐味だと感じました。
素晴らしいお時間をご提供してくださったRie a.k.a. Suzaku氏、そしてご来場いただいた参加者の皆様、本当にありがとうございました。

御茶ノ水楽器センターではJacksonギターはもちろん、クリニックで紹介されたアイテムを取り扱っております。気になるアイテムがございましたら、是非チェックしてみてください。
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