2017年3月25日(土)に御茶ノ水楽器センター2F イベント・スペースにて注目のガールズロックバンド CYNTIA(シンティア)/LAZYgunsBRISKYのベーシスト AZU氏をお招きし、スペシャル・ベース・クリニックを開催しました。愛機「ERNiE BALL MUSIC MAN StingRay SLO Special」を使用しての迫力の生演奏とともに愛用ブランドの魅力に迫りました!

エレクトリック・ギターの歴史に名を残したレオ・フェンダー氏。アクティヴ・ベースのパイオニア的存在であるStingRayもレオ・フェンダー氏による偉大な発明品の1つです。その機能性、サウンドはエレクトリック・ベースの存在を大きく変えました。 発売当時から現在までプレイヤーのニーズに合わせる形で数々の進化を遂げている事も、StingRayの大きな特徴です。話題になったスルー・ネック仕様のStingRayの発売やプロト・タイプの復刻モデルなど、現在は一口にStingRayといってもヴァリエーションに富んだラインナップの中からプレイヤーの必要とするモデルを選ぶことができます。AZU氏がメインで使用しているStingRayはSLO Specialという1-1/2″ (38.1mm)というスリムなナット幅が採用されているモデルです。普段、ジャズ・ベース・タイプの38mmのナット幅のベースを使用している方にも違和感なく弾いていただけます。モデル名のSLO とは、アーニーボール・ミュージックマンのファクトリーがあるアメリカ・カリフォルニア州のSan Luis Obispoが由来となっています。

AZU氏は楽曲やフレーズによって指弾き、ピック弾き、そしてスラップ奏法と異なる演奏スタイルでアプローチをとっていたのがとても印象的でStingRayサウンドの色々な面をみせてくださいました。
下の動画では、演奏スタイルによるサウンド・ニュアンスの違いをご覧いただけます。

演奏スタイル:指弾き

演奏スタイル:ピック弾き

演奏スタイル:スラップ

StingRayサウンドの持ち味である少しジャリッとしたところを感じていただけたでしょうか。この部分がアンサンブルの中で鳴らした際に良い感じに馴染み、ボトムを支えながらバンドサウンドを太くしてくれるんです。
StingRayとともにAZU氏のサウンドに欠かせないのがクリニックの中でも触れられたERNIE BALLベース弦です。ERNiE BALLは様々な素材とゲージをラインナップしており、プレイヤーが演奏スタイルや好みに応じて選ぶことができます。その中でAZU氏が愛用しているのはElectric Slinky BassのHYBRID SLINKY(ゲージ:45,65,85,105)です。HYBRID SLINKYは初期出荷時に張られているSUPER SLINKY(ゲージ:45,65,80,100)よりも4弦と3弦が太いセットです。これはドロップDチューニングの楽曲を演奏する際にテンションを稼ぐためと、1弦2弦はテンション感が柔らかく、テクニカルなプレイに向いているということでAZU氏のこだわりの選択になっています。

クリニックで使用したアンプはAZU氏が普段からレコーディングやライヴでも使用しているAmpeg SVT-3PROです。Ampeg SVT-3PROはパワーアンプ部にトランジスタ、プリアンプ部にチューブ(真空管)を使用しているのが特徴です。歪ませた音作りをするAZU氏にとって扱いやすさと耐久性の高さがお気に入りのポイントのようです。またAmpegならではの「ウルトラ・ロー・スイッチ」、「ウルトラ・ハイ・スイッチ」は音抜けの悪い環境での問題解消に重宝しているとのことです。

もう1つ、AZU氏が普段から愛用しているアンプがBlackstarの「FLY3 BASS」です。3Wの超小型アンプでご自宅や楽屋での練習用にご使用していただいています。ベーシストに嬉しいコンプレッサー、MP3端子とヘッドフォン端子が練習をサポートしてくれます。電池駆動ができ、どこでもベースを鳴らせるのも大きなポイントです。

ERNiE BALL MUSIC MANの歴史からはじまり、StingRayの特徴の解説、そしてAZU氏の実演による生のサウンドを通して、その魅力を深く知ることができました。 楽曲の中で鳴っているベース・ラインをフューチャーして聴くことができたのもクリニックならではで、とても新鮮でした。 終盤ではご来場者からの質問にも丁寧にお答えしてくださり、ベースという楽器への理解も深めることができた濃密なクリニックでした。 素晴らしいお時間をご提供してくださったAZU氏、ご来場いただいた参加者の皆様、本当にありがとうございました。
クリニックでご紹介されたベースや機材で気になったアイテムがありましたら、是非当店ホームページでチェックしてみてください!
当店公式twitterアカウントではイベント情報も発信しておりますので、そちらもチェックしていただけると大変嬉しいです!

AZU (CYNTIA/LAZYgunsBRISKY:Ba & Cho)
2006年高校在学中に同級生でLAZYgunsBRISKYを結成。2008年、浅井健一氏プロデュースのもとメジャー・デビュー。
2枚のアルバムをリリースし、2度のEUツアーを行う。
サポート・ベーシストを経てCYNTIAへ加入。
2016年12月、CYNTIAとして約2年振りとなるアルバム「Urban Night」を発売。
昨年正式加入したFLiPのYuko(Gt.)と共に、LAZYgunsBRISKYが2017年3月、復活後初のリリースを迎える。
コンポーザーとしての面を持ち両バンドにて多くの楽曲制作をしている。

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