2017年9月30日(土)御茶ノ水楽器センター2F イベント・スペースにて「Kelly SIMONZ x Charvel スペシャル・ギタークリニック」を開催しました。 Kelly SIMONZ氏は去年6月に当店初となるクリニック・イベントに登壇してくださいました。 代理店担当者を交えたセッション・トーク、そしてライヴさながらのド迫力の演奏で愛用するCharvelギターの魅力について伝えていただいた前回。 2回目となる今回はKelly SIMONZ氏の音へのこだわりと、それを支えるCharvelギターの魅力をより深く学ぶことができたクリニック・イベントになりました。 まずは先日、Kelly SIMONZ氏のブログでご紹介された動画をご覧ください。

動画の中で使用されているギターは当店が用意したPRO-MODシリーズのSAN DIMASです。当日はこちらのSAN DIMASモデルの他にKelly SIMONZ氏が所有するUSA CUSTOM SHOPのSAN DIMASとPRO-MODシリーズのSO-CALの合わせて3本が登場しました。

コンポーネント・ギターのパイオニア的ブランドとして知られるCharvelは70年代後半から起こるハードロック・ブームを背景にギタリストの理想とするギターを実現したブランドです。 代理店担当者とのセッション・トークではCharvelの歴史の解説やKelly SIMONZ氏が抱くCharvelギターへの想いを聞くことができました。 その中でもハムバッカー・ピックアップの音色についてKelly SIMONZ氏が「聴き心地が良い周波数の中で抜ける音がする」と語っていたのがとても印象的でした。 愛用するSAN DIMASとSO-CALを比較して、スペックの違いから生まれるサウンドの変化、そしてコンパウンド・ラジアスやジャンボ・フレットといった細部のスペックについて、その魅力を生演奏と解説を通して、伝えていただきました。 演奏法や音づくりについて丁寧な解説があり、特に速弾きについてのお話しの中で、出来る限り指を動かさないで弾くという実演では会場から息をのむ音が聞えました。 下記の動画ではPRO-MODシリーズのSAN DIMASとSO-CAL、そしてUSA CUSTOM SHOPのSAN DIMASを使用してのデモンストレーションをダイジェストでご覧いただけます。

クリニックの中では愛用しているギター弦とストラップのお話しもございました。 Kelly SIMONZ氏のギターに張られている弦はアーニーボールのエレクトリック・スリンキー・シリーズの弦です。 以前はSUPER SLINKY(09-42)とHYBRID SLINKY(09-46)を使い分けていたKelly SIMONZ氏ですが、弦の太さが変わると気になるということで、最近はHYBRID SLINKY(09-46)のみに絞り、 ダウン・チューニングの際も同じゲージで弾いているとのことです。 エレクトリック・スリンキー・シリーズの弦は音の元気の良さやフレッシュ感に定評があり、明るく抜けの良いトーンが魅力です。 Kelly SIMONZ氏は張りたてから2~3日経ったときの音がお気に入りのようです。 世界標準と言っても過言ではないほどスタンダードな弦ですので、まだお試しになったことがない方は是非一度お試しください!
そして、もう一つKelly SIMONZ氏の演奏に欠かせないのがディマジオ社のクリップロック・ストラップです。 クリップロック・ストラップはギターの落下を防ぐ優秀なロックシステムを持ったストラップです。 ワンタッチでストラップの脱着ができますので、ギターの持ち替えも非常にスムーズにできます。 耐久性に強いコーデュラ・ナイロン素材のサラサラした感触もお気に入りポイントのようです。

クリニックでメインで使用されたアンプはBlackstar Series One 100のヘッド・アンプです。 Blackstarはプロ・ユースの真空管アンプはもちろん、現代のニーズを捉えた革新的な製品開発で有名です。 手のひらにのるほど小型ながら本格的なギターサウンドを出力するFLYシリーズは特に大きな話題になりました。 クリニックではFLY3とブルートゥース・オーディオ・レシーバーであるTone:Linkを組み合わせた使い方を披露していただきました。 Tone:Linkはギター練習にはもちろん、ワイアレスで音楽を楽しむのにも非常に便利なアイテムです。 FLYシリーズと同様にライン・イン端子とフルレンジ・スピーカーを搭載したID:COREシリーズにも最適です。

今回で2回目の開催となった「Kelly SIMONZ x Charvel スペシャル・ギタークリニック」はギターの知識をより深めることができると共に、演奏に対する姿勢、練習の際の注意点などを学ぶことができ、 ギターをもっと弾きたい気持ちになるイベントになりました。 随所にジョークをはさみ会場の笑いをとりながらも、ギターのこと、音学のこと、演奏技術について真剣に語るKelly SIMONZ氏のプロフェッショナルな姿勢に深く感銘を受けました。 素晴らしいお時間をご提供してくださったKelly SIMONZ氏、そしてご来場いただいた参加者の皆様、本当にありがとうございました。
御茶ノ水楽器センターではクリニックで紹介されたCharvelギターやアーニーボール弦、アンプ、アクセサリーを取り扱っておりますので、お気になるものがありましたら、是非チェックしてみてください。
当店公式twitterアカウントではイベント情報も発信しておりますので、そちらもチェックしていただけると大変嬉しいです!

Kelly SIMONZ(ケリー・サイモン)

1970年7月1日大阪府出身。14歳でギターを始め、17歳でラウドネスのオープニング・アクトに抜擢。高校卒業後にハリウッドの音楽学校MIに入学。
在学中よりバンドやセッション・ワーク活動を積極的に展開する。
帰国後、1998年に自主制作アルバム『Sign Of The Times』をリリース。約1万枚のセールスを記録。
翌年ソロ名義の『Silent Scream』でメジャー・デビューを果たす。
2002年にはKelly SIMONZ’s BLIND FAITH名義の2ndアルバム『The Rule Of Right』を発表すると同時に、フィンランドのLION MUSICとアルバム契約を交わして世界リリースが決定。
その後、グレン・ヒューズとジョー・リン・ターナーによる“ヒューズ・ターナー・プロジェクト” のオープニング・アクトとしてヨーロッパ・ツアーを敢行した。
2003年よりESP/MIジャパンの特別講師に就任。2009年リットーミュージックより『超絶ギタリスト養成ギプス』を発刊し、教則としては過去に例を見ない強烈なテクニックとスピードの応酬で業界に衝撃を与える。
その後もシリーズ2巻に加え『頭でイメージした音をギターで表現できる本』では一転して初心者から経験者まで幅広くカヴァーしたシリーズを2冊発売し、こちらも好評を得ている。
現在では、ソロ活動と並行して、Yosuke, Timとトリオ構成のKelly SIMONZ’s bAd TRIBE、そして新たにメンバーを一新したKelly SIMONZ’s BLIND FAITHを本格的に始動。
2014年には新メンバーに共にNSM卒業生のKaz(Ba),Yosuke(Dr)を起用しKelly SIMONZ’s BLIND FAITH名義でのニュー・アルバム『BLIND FAITH』をキングレコード“NEXUS”レーベルより発売。
ロサンゼルスNAMMショウや上海で行われたMusic CHINAなど数々の楽器フェアでもメーカーのデモンストレーターを勤め高い評価を得ている。
2015年7月キングレコードより早くも2枚目となるBLIND FAITH名義のアルバム「AT THE GATES OF A NEW WORLD」リリース。そして今年3枚目となるニューアルバム「破滅への序曲~OVERTURE OF DESTRUCITON」を4月5日にリリースした。

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