2017年1月28日(土)に御茶ノ水楽器センター2F イベント・スペースにて日本を代表するヘヴィメタル・バンド Gargoyle(ガーゴイル)のギタリストとして絶大な人気を誇るKENTARO氏をお招きしてスペシャル・ギター・クリニックを開催しました。
ギターについてはもちろん、弦へのこだわりや、使用しているエフェクターの解説を生演奏を通してお伝えいただきました。本レポートでは、その濃密な内容を追っていきたいと思います。

KENTARO氏といえばGreco ZemaitisのGZVモデルを弾いている姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。彫金が施された、メタルプレートや精悍なブラック・パールのデザインが大変美しく、大きな存在感を放っていました。惜しくも現在は廃番となっていますが、クリニック当日はその迫力あるサウンドを会場に轟かせてくれました。

Greco Zemaitis GZV モデルの他にも当日はKENTARO氏が所有のGrecoギターが一堂に会しました。その数、なんと11本!!個性が光るコレクションを1本1本丁寧に解説してくださいました。中にはKENTARO氏自らフィニッシュを施したというギターもあり、その器用さに会場を驚かせていました。

お次は現行ラインナップのご紹介コーナー! 半世紀以上の歴史を持つ国産老舗ブランドのノウハウがつまった、オリジナル・モデル群をご紹介していただきました。

クリニック中盤ではKENTARO氏が愛用しているギター弦やエフェクターについての解説もございました。KENTARO氏が普段使用している弦はアーニーボールの「M-STEEL」です。従来の弦に比べ、サウンド、耐久性、強度と全てのパフォーマンスの向上が図られた「M-STEEL」はKENTARO氏いわく「すごくサスティーンが長い」「全体のバランスが良い」と絶賛で、試した時から気に入られているとのこと。 基本的には10-46のゲージを、ダウン・チューニングを行う際は11-48と少し太めのゲージを使用しているとのことです。エレキギターは弦を変えるだけでも驚くほどサウンドが変化します。今のサウンドに何か足りないと思われている方は是非一度「M-STEEL」をお試ししてみてください。

クリニックで使用されたアンプはKENTARO氏本人のBlackstar S1-100です。「色々なサウンドが出せる」とのことで主にサポート活動などの際に活躍しているとのこと。プロ・ユースな大型アンプから自宅でお使いいただける練習用アンプまで高品質なアンプを製作しているBlackstarですが、中でも大きな話題になったのが超小型アンプ「FLY-3」です。プロの方にも非常に評判が高く、もちろんKENTARO氏も普段から愛用されているとのことです!電池駆動も出来るので、「今度、バーベキューに持って行きます」と会場を沸かせておりました。

チューニングが違う楽曲をステージで演奏する際、非常に重宝しているというのがDigiTechのピッチ・シフター「Drop」。半音下げはもちろん、オクターヴ下まで出せる機能を実演を通してご紹介していただきました。

そして、大きな盛り上がりをみせたのがDigi Techのバンド・クリエイター「TRIO+」を使用してのデモ演奏のコーナー!なんとご来場者全員からコードを指定してもらい、即興で作曲するというKENTARO氏だからできる、ファンの方にはたまらない「TRIO+」の使用方法を披露してくださいました!ちなみに曲名の「デス・クリニック・パート2」は今回のクリニックがKENTARO氏にとって2回目というところから取られています!

クリニックも終わりに近づく中、KENTARO氏の「今日はスペシャル・ゲストが来てくれています!」という突然の発表にざわつく会場。なんとLOUDNESSの山下昌良氏が駆けつけており、デュオでの演奏が始まるという超サプライズがございました!

こうして大盛況の中、閉幕した「KENTARO x Greco スペシャル・ギター・クリニック」はKENTARO氏の歴代の愛機をはじめ、アンプ、足元のエフェクター、使用している弦などマニアックな内容を知ることのできた素晴らしいイベントになりました。ライヴ感あふれる生演奏を超至近距離で体験していただけましたので、ギタリストの方も、そうでない方も楽しんでいただけたのではないでしょうか。素敵なお時間をご提供してくださったKENTARO氏、そしてご来場いただいたお客様、本当にありがとうございました!
クリニックでご紹介されたギターや機材で気になったアイテムがありましたら、是非当店ホームページでチェックしてみてください!
当店公式twitterアカウントではイベント情報も発信しておりますので、そちらもチェックしていただけると大変嬉しいです!

KENTARO
1972年6月10日生まれ
メタルバンド、Gargoyle(ガーゴイル)のギタリスト。
Gargoyleは2009年、ライヴ公演回数が通算1000本を迎え、2016年には8日間連続ライヴ『GoldenBattleWeek』、イベントツアー『狂い咲きジャパロック』、アルバム・リリース記念ツアー『混じり合う異なる血』を敢行。
また『VISUALJAPANSUMMIT2016』にも出演し、2017年には結成30周年を迎える。
通算17枚目となるオリジナルアルバム『誑』(たぶらかし)発売中。

2017年3月にDAIDA LAIDAに加入&活動開始。

Ba:恩田快人(ex.JUDYandMARY)とDr:HIMAWARI(ex.SEXMACHINEGUNS)とオーストラリア人のVo:NINEZEROと共に結成した『MAZIORATHEBAND』、その他、セッションワークや「PASSPO☆」「LIVMOON」等のサポートとしても活動中。

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