2016年12月10日(土)に御茶ノ水楽器センター2F イベント・スペースにてMASAKI スペシャル・アンプ・クリニックを開催しました。日本を代表するテクニカル・ベーシストとして「ギター殺し」の異名を持つMASAKI氏の圧巻の演奏とともに愛用のベース・アンプ「GALLIEN-KRUEGER」の魅力に迫りました。

MASAKI氏の愛用するベース・アンプ「GALLIEN-KRUEGER」は革新的な製品の開発でベース・アンプ・シーンを牽引しているブランドです。小さくて軽くて、パワーもあるという、現在流行のアンプ・スタイルのパイオニア的存在でもあります。MASAKI氏がメインで使用しているアンプは最新の「Fusion 550」というモデルです。パワーアンプ部にトランジスタ、プリアンプ部に真空管を使用したハイブリッドな構造が特徴的で、その構造がモデル名の「Fusion」の由来にもなっています。 トランジスタを使用していることで、MASAKI氏曰く、「速度の速い演奏にも音が追いついてきてくれる」とのこと。真空管の太く、ウォームなサウンドが、そこに加わることで良いとこどりな印象をお持ちのようです。 早速、MASAKI氏の演奏とともに、そのサウンドをお聴きください!

「Fusion 550」の上に設置されているのは「MB Fusion 800」というモデルで、片手で持ち運びができる程の軽さ(約2.5kg!)ながら、十分なパワーを持つヘッド・アンプです。持ち運びの問題をクリアにしてくれるMBシリーズと真空管サウンドが融合したハイブリッド仕様のFusionシリーズの文字どおり良いとこどりなモデルで、高い人気を誇る機種です。MASAKI氏も、その優れた機動力とサウンドがお気に入りのポイントのようです。クリニックの中では、この「MB Fusion 800」を用いて、GALLIEN-KRUEGERの芯のある太いサウンドを活かした超絶プレイを聴かせて下さいました。

GALLIEN-KRUEGERは、このようなプロ・ユースのラインナップの他に自宅での練習にも最適なモデルもラインナップしています。本クリニックでは「MB110」というコンボ・アンプのサウンド・チェックをする場面がございました。アンサンブルの中でも抜けるGALLIEN-KRUEGERのサウンドは、どのモデルでも、しっかりと感じることができます。

最近手に入れたというBlackstarの「FLY 3 BASS」はツアー中の練習に大活躍とのことで、クリニックの中で、その本格的なサウンドを聴かせてくれました。「FLY 3 BASS」は、どこにでも持ち運びしやすい手のひらサイズのアンプながら、驚異的な高音質サウンドで人気のFLY シリーズのベースアンプです。ヘッドフォンはもちろん、ipodなどのオーディオプレイヤーを接続して一緒に演奏することもできる優れもの! 2チャンネル仕様、コンプレッサー搭載など、本格的な仕様も魅力的です。

アーニーボール・アーティストでもあるMASAKI氏。クリニック中盤では愛用しているアーニーボール弦についての解説がございました。チューニングによって、使用するゲージを使いわけており、レギュラー・チューニングでは「EXTRA SLINKY BASS」、ドロップ・チューニングでは「SUPER SLINKY BASS」を使用しているとのこと。また、ローBが必要な際は「SUPER SLINKY BASS 5」の5弦から2弦の4本を4弦ベースに張って使用しているという点が興味深かったです。「EXTRA SLINKY BASS」は40-95のゲージのセット弦で、一般的なゲージに比べて細いゲージになります。動画では「EXTRA SLINKY BASS」を使用する理由をご覧いただけます。

デモ演奏の中でも活躍したDigitechの「Bass Whammy」は、ピッチシフターの名機ワーミー・ペダルのベース用として開発されたモデルです。ベースのチューニングを変えずにペダルを踏み込むだけでドロップ・チューニングの音程で演奏できたり、飛び道具的なサウンド効果としてソロで使用するなど、想像力を刺激してくれ、プレイの幅を広げてくれるエフェクターです。クリニック終盤では実際のサウンドの変化を丁寧に解説してくださいました。

いかがでしたか?
当店初のアンプに焦点をあてたクリニックは、アーティストのサウンドへのこだわりを、より深く感じることができ、MASAKI氏の視点から語られる生の言葉は「GALLIEN-KRUEGER」の魅力を再発見させてくれるものでした。 ご来場いただいたお客様、そして素晴らしいお時間を提供してくださったMASAKI氏、本当にありがとうございました。
御茶ノ水楽器センターの公式twitterアカウントでも情報を発信しておりますので、そちらも是非チェックしてみてください。

MASAKI
1968年12月19日大阪府出身
176cm 68kg AB型
通称ギター殺し。
15歳からベースを始める。
マルチフィンガーピッキングを駆使し、3フィンガーによる高速ピッキング、小指を使った4フィンガーレイキング、親指を使ったスウィープと多彩なピッキングスタイルを持つ。 同時にタッピングやフラメンコ奏法など特殊技術を取り入れた独自のベーススタイルを確立し、日本屈指のテクニカルベーシストと呼び名が高い。
1993年JACKS’N’JOKER加入でプロデビュー。 以降、SHY BLUE、アニメタル、アニメタル・レディーを経て、現在CANTA、地獄カルテット、DAIDA LAIDA、LIV MOONで活動中。 ソロアルバムは今までに3枚をリリース。 3rdソロ「PSYCHO DAZE BASS」リリースをきっかけにキングレコード内にロックベース専門レーベル「PSYCHO DAZE BASS」が設立された。 ベース教則本「地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ」も大ヒットしている。

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