2016年6月25日(土)御茶ノ水楽器センター2F イベント・スペースにて「Kelly SIMONZ x Charvel スペシャル・ギタークリニック」を開催しました。 超絶ギタリストとして知られるKelly SIMONZ氏のプロフェッショナルな視点ならではのギター・トークは深く、大変勉強になりました。 シャーベルの魅力を中心にアーニーボールの最新アイテム弾き比べ、ブラックスター・アンプの紹介と、バラエティに富んだ内容でKelly SIMONZ氏の圧巻の演奏とともに、あっという間の2時間でした。

■Charvelの魅力

ギター業界において今では珍しい言葉ではなくなった「カスタムショップ」。この言葉と共に語られるギターは、ショー・モデルやアーティスト・モデルとして多くの方が憧れを抱く存在です。 そんなカスタムショップの先駆け的な存在となったのがシャーベルでした。プレイヤーの声を反映する形でギター製作を行うことで、その後多くのギタリストに愛される名機が誕生することとなりました。Kelly SIMONZ氏が愛用するSAN DIMASとSO-CALはそんなシャーベルを代表するモデルです。ストラト・タイプのボディ・フォルムにパワーのあるハムバッカーを搭載する事で、演奏性とサウンド面において一つの理想形を作り出しました。今ではスタンダードなスタイルですが、これもシャーベルがあってこそのこと。動画の中で語られるシャーベルの魅力とKelly SIMONZ氏がお酒を辞めた理由とは!?

■アーニーボール弦の弾き比べ

今回のクリニックでとても楽しみにしていたのが、「アーニーボール弦の弾き比べ」!
話題の最新アイテム「M-STEEL」をはじめ、「COBALT SLINKY」、「CLASSIC SLINKY」をストリングス界のスタンダードとして君臨する「ELECTRIC SLINKY」と比較することで、サウンドの違いを体験できる企画です!しかも、Kelly SIMONZ氏の超絶プレイで聴き比べできるのですから、これはプレミアムな企画!普段「ELECTRIC SLINKY」を愛用しているKelly SIMONZ氏の目に留まったのは「CLASSIC SLINKY」でした。 「CLASSIC SLINKY」はピュア・ニッケルを素材とした深みのあるサウンドが魅力の弦です。60年代にアーニーボールが初めて販売したのが、このシリーズです。コーティング弦や新素材を使用したモダンな弦とは一味違い、ヴィンテージ・テイストを好むギタリストに人気の高いシリーズです。

■贅沢なサウンドで練習できる小型アンプ

真空管のサウンドを気軽に自宅でも楽しめるBlackstarのHT-1Rや最新技術で圧倒的な音響空間を作り出すID:Coreシリーズ、手のひらサイズのアンプにして驚異のロックサウンドを放つFLY3といった 練習に最適な小型アンプによるデモ演奏も行っていただきました。 実際にツマミを動かしてトーンの変化を見たり、内蔵のエフェクターを使用した演奏で、それぞれのアンプの特性を体験できるコーナーになりました。 FLY3は今までの常識を覆してしまう程の威力を持った小型アンプです。ギターを鳴らした際の素晴らしいサウンドは動画でもご確認いただけます。 ステレオで使用した際には更なる音の広がりを楽しめるばかりでなく、PC用のモニターとしても使用できるという優れもの!
Kelly SIMONZ氏は後日FLYのステレオ・パックを入手されたようです!

■最新モデルのデモンストレーションも!

ID:Coreシリーズの最新モデルID:Core BEAMはエレクトリック・ギターのみならず、ベース、アコースティックギターを繋げられるというマルチ・プレイヤーにとって夢のようなアンプです。アコースティック・シミュレーターも内蔵されているので、エレクトリック・ギターでアコースティックなサウンドを作る事もできます。 BEAMとはBass、Electric、Acoustic、Musicの頭文字を取ったネーミングであり、Musicの名のとおり、他のID:Coreシリーズと同様、高音質な音源再生も可能です。動画ではKelly SIMONZ氏による歌も聴けます。超絶カッコいいので、フルコーラスで聴きたかったです。

■Kelly SIMONZ氏の超絶演奏を間近で体験

愛用のPro-ModシリーズのSO-CALとカスタムショップ製のSAN DIMASを使用した演奏。 Kelly SIMONZ氏の演奏はパワフルでダイナミックでありながらも滑らかで、ワイルドなセクシーさを感じてしまいます。 第一線で活躍するプロフェッショナルの演奏をこんな間近で体験できるのもクリニックの魅力です。演奏がはじまるたびに圧倒されまくりでした。 Pro-ModシリーズのSO-CALの方が元気のよいサウンドで明るいトーンですね。 カスタムショップ製のSAN DIMASの方はまとまりがあり、どちらかと言うと落ち着いている印象でした。

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい…クリニックの締めは記念撮影!
そして当日は物販コーナーも充実! イベント内でご紹介した商品はもちろん、Kelly SIMONZ氏のCD、DVD、グッズをお買い求めいただけました!しかも購入者にはKelly SIMONZ氏ご本人からサインをいれていただけるという特典付き! 賑わいました~♪ 素晴らしい演奏と時間をご提供して下さったKelly SIMONZ氏、そしてご来場いただいた参加者の皆様、本当にありがとうございました!
御茶ノ水楽器センター公式twitterアカウントではイベント情報も随時つぶやいておりますので、是非フォローして下さいね!

動画提供:The Official Kelly SIMONZ channel.

■PROFILE

Kelly SIMONZ(ケリー・サイモン)

1970年7月1日大阪出身。 14歳でギターを始め、17歳でラウドネスのオープニング・アクトに抜擢。高校卒業後にハリウッドの音楽学校MIに入学。在学中よりバンドやセッション・ワーク活動を積極的に展開する。帰国後、1998年に自主制作アルバム『Sign Of The Times』をリリース。約1万枚のセールスを記録。翌年ソロ名義の『Silent Scream』でメジャー・デビューを果たす。2002年にはKelly SIMONZ’s BLIND FAITH名義の2ndアルバム『The Rule Of Right』を発表すると同時に、フィンランドのLION MUSICとアルバム契約を交わして世界リリースが決定。その後、グレン・ヒューズとジョー・リン・ターナーによる“ヒューズ・ターナー・プロジェクト”のオープニング・アクトとしてヨーロッパ・ツアーを敢行した。2003年よりESP/MIジャパンの特別講師に就任。2009年リットーミュージックより『超絶ギタリスト養成ギプス』を発刊し教則としては過去に例を見ない強烈なテクニックとスピードの応酬で業界に衝撃を与える。その後もシリーズ2巻に加え『頭でイメージした音をギターで表現できる本』では一転して初心者から経験者まで幅広くカヴァーしたシリーズを2冊発売し、こちらも好評を得ている。現在では、ソロ活動と並行して、Yosuke, Timとトリオ構成のKelly SIMONZ’s bAd TRIBE、そして新たにメンバーを一新したKelly SIMONZ’s BLIND FAITHを本格的に始動。2014年にはKelly SIMONZ’s BLIND FAITH名義でのニュー・アルバム『BLIND FAITH』をキングレコード“NEXUS”レーベルより発売。ロサンゼルスNAMMショウや上海で行われたMusic CHINAなど数々の楽器フェアでもメーカーのデモンストレーターを勤め高い評価を得ている。

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