1955 GRETSCH White Falcon / #7593

グレッチのフラッグシップ・モデルとして知られる「ホワイト・ファルコン」は、市販モデルではなくシカゴのトレードショーに展示するための特別なモデルとして1954年に製作された。
しかし、その華やかな外観が話題となり、翌1955年に急遽市販モデルとして製品化された。

 当時「世界でもっとも美しいギター」と言われたホワイト・ファルコンだが、当初の価格はなんと600ドル(当時ギブソンの最上位モデル、スーパー 400CESが625ドル)で、正しくフラッグシップ・モデルとして多くのギタリストを魅了した。
写真は、デビュー年にあたる1955年製のホワイト・ハルコンのファースト・バージョン。

 ヘッドストックからボディ、ネックに至までホワイトフィニッシュが施され、全体をゴールドラメのパーフリングで装飾、ヘッドのバーチカルロゴもゴールドラメで製作されるなど、華麗な外観に仕上がっている。
17-3/4インチのフルサイズ・ボディはスプルース・トップ / メイプル・バック&サイド仕様(1959年にオール・メイプル・ボディに変更)。
チューナーはグローバー・インペリアル150Gが採用され、エボニー・フィンガーボードにはハンプトップ・ブロック・インレイが施されたこの上ない豪華さを誇っている。

 ピックアップはディアルモンドのダイナソニックで、ポールピースが対になっているネジを回すとポールピースが上下するアジャスタブル・ピックアップを1958年まで搭載した。
ギブソンのアルニコ・ピックアップは、このピックアップを参考にして作られたと言われている。

 コントロールはピックアップ・セレクター、マスターボリューム、単独ボリューム×2、マスタートーンとなっている。

Special Thanks :「Player」